子どもの体力・運動能力の年次推移(1998-2017)

スポーツ庁が2018年10月8日に公表した「平成29年度 体力・運動調査結果」を元に1998年度から2017年度までの青少年(7歳〜19歳)の体力・運動能力を示す10種目の合計点の調査結果をグラフにすると、上図のようになった。一部の種目では下降傾向があるものの、全種目の合計点でみると向上傾向であることがわかる。年度ごとの合計点の数値データは、下表のとおりである。

測定種目ごとの年次推移と数値データは、以下のとおりである。

  • 握力
  • 上体起こし
  • 長座体前屈
  • 反復横とび
  • 20mシャトルラン
  • 持久走
  • 50m走
  • 立ち幅とび
  • ソフトボール投げ・ハンドボール投げ

  • 握力の推移(1965 – 2017)

    1965年度から2017年度までの青少年(7歳〜19歳)の握力の調査結果を年次推移にすると、上図のようになった。近年は、全体的に大きな変動はないものの、男子については年齢が増すに連れて、やや下降傾向であることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    上体起こしの推移(1998 – 2017)

    上体起こし(腹筋運動)を30秒間に何回できるかの測定では、過去20年間の傾向でみれば、男女ともに向上しているものの、2017年度については2016年度に比べ、ほとんどがやや下降あるいは横ばいの結果となった。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    長座体前屈の推移(1998 – 2017)

    長座体前屈の測定では、過去20年間の傾向でみると、男子の11歳以下は、ほぼ横ばいの状態であるものの、男子の13歳以上と女子が全体的にやや向上傾向であることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    反復横とびの推移(1965 – 2017)

    反復横とびの測定では、どの年齢も男女ともに向上傾向であることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    20mシャトルランの推移(1998 – 2017)

    20mシャトルランの測定では、どの年齢も男女ともに向上傾向であることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    持久走の推移(1965 – 2017)

    持久走の測定では、種目の性質上、年度ごとの数値変動が大きい。過去の全体的な傾向は、男女ともに13歳と16歳がほぼ横ばい、19歳が下降傾向となっている。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    50m走の推移(1965 – 2017)

    50m走の測定では、男女ともに数値が低下していた20年前より全体的にゆるやかに向上傾向であることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    立ち幅とびの推移(1985 – 2017)

    立ち幅とびの測定では、男女7歳と9歳の測定がはじまった1985年と比べると数値が低下しているものの、過去20年間の調査データではどの年齢も全体的にほぼ横ばいとなっていることがわかる。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。



    ソフトボール投げ・ハンドボール投げの推移(1965 – 2017)

    2017年度のソフトボール投げ・ハンドボール投げの測定結果は、1960-80年代と比べるとどの年齢も依然低い数値を示している。過去20年間の推移については、9歳・11歳の男子が下降傾向であり、それ以外はわずかに下降傾向あるいはほぼ横ばいとなっている。年度ごとの数値データは、下表のとおりである。

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